佼成学園女子 留学コース帰国報告会

12月14日(土)に佼成学園女子中学・高等学校において開催された、特進留学コース(KGGS)9期生帰国報告会に参加してきました。この帰国報告会は、留学を終えた生徒達が、自分たちの生活や、留学先の文化、またホストファミリーとの思い出など、様々なテーマについて、英語でプレゼンテーションを行うという企画です。会場には、多くの保護者、そして生徒達が訪れており、戻ってきたばかりの9期生の報告を熱心に聞き入っていました。 by 山口真生人:東京大学経済学部4年生

特進留学コース(以下KGGS)とは、高校1年1月から高校2年12月までクラス全体でニュージーランドに留学するコースです。クラス全体とは言っても、一つの学校には2~3名に分かれ、さらに各自がホストファミリーと生活するプログラムになっています。英語力を伸ばすだけでなく、人との繋がりを実感し、自立心を養い、精神的な成長を遂げる事を目的としているとのことです。

KGGSは、年を追うごとに在籍する生徒数も増え、留学プログラムも充実してきました。今年は、ニュージーランドの学校から姉妹校提携をしたいという申し出があったそうです。そのような成果があるのは、KGGSの生徒達が留学先の学校において、しっかりと学習し、高い評価を受けているからこそであると、校長の山内先生はお話されていました。

生徒達のプレゼンテーションは、どれもオリジナリティに溢れており、ジョークを交えながら、非常に流暢な英語で、自信を持って発表を行っていました。

英語力に関して、全員が原稿もなしに自然に英語で話しているという事には、非常に驚くと同時に、留学先においていかに主体的にコミュニケーションを取ってきたかを物語っていると感じました。

私は、現在大学生ですが、正直に言って自分の周りをみてもここまでのレベルで英語でのプレゼンテーションを行える学生はほとんどいません。

特に印象に残っているプレゼンテーションは、ニュージーランドの宗教やその授業についてのものです。そのプレゼンテーションでは、学校の宗教的行事であるFeast DayやChurch Tourについて説明するとともに、現地の生徒達に宗教についてどのような考えを抱いているかビデオインタビューを行っていました。

このようなプレゼンテーションは、単に語学を学ぶという目的だけではなく、しっかり留学先の文化に触れているからこそ出来るものでしょう。生徒達が興味と関心の幅を広げながら生活していることが伝わってきて、私自身も刺激を受けました。

プレゼンテーションの後は、保護者代表からのお話がありました。子どもが留学している間の親の寂しい気持ちと、しかし、それ以上に大きな、成長して帰ってきた娘に対する喜びを語り、関係者の連携に対する感謝の気持ちが伝えられました。

留学とは、行ってきた生徒本人だけで成し遂げられるものではないということを改めて思い知らされる感じでした。送り出す親、そして担任の先生、さらに、帰りを迎えてくれる在校生・・・。もちろん陰でプログラムを支えているスタッフや先生、様々な存在がそこに関わっているのです。

生徒達は、留学を通して自分を支えている大きな力を感じ、それに感謝するようになるのです。だからこそ、この報告会が重要になるわけです。

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