◇毎日新聞が実施したアンケート調査によると、入学時期については「春秋併存」を理想としている大学が多いようです。

　東京大が５年後導入を目指す「学部生全面秋入学」に関し、主要１２大学の「懇話会」参加校のうち、東大以外の１１大学中７大学が「入学時期は春秋併存」を理想としていることが毎日新聞のアンケートで分かった。今年６月の前回調査より２校増えた。就職や国家試験の日程も依然春入学前提となっており各大学が現実的な対応を探る様子がうかがえる。

◇このままいくと、実質的には半年ごとに入学時期があるセメスター制と何ら変わりがないということになりそうです。大学としては学生募集におけるリスク回避となるので、最も採用しやすい現実路線ですが、社会が忙しくなるばかりで本質的には従来通りということになりそうな気配です。

◇最初の議論のきっかけを作った東大も、他大学の足並みを気にして、何か勢いがなくなってきたように感じられます。