東京・神奈川エリアの中学入試スタート 「思考力入試/英語入試」への注目度高まる

2月1日、東京・神奈川エリアの中学入試が始まりました(写真は、かえつ有明中学校の2月1日入試風景)。昨年のこの時期に大手メディアが注目した思考力入試が、今年は多くの中学入試に採り入れられ、その拡がりがまた大手メディアによって報じられるという連鎖が生じています。

朝日新聞は、1月30日に「答えのない世界、中学入試は問う 自ら考え議論…私立多様に」というタイトルで、聖学院中東京都市大学等々力桐蔭学園などの思考力入試やAL入試、またその他の新しいタイプの入試問題を多数掲載しています。

また、毎日新聞では、1月31日に「首都圏私立中95校、英語を選択科目に」というタイトルで、市川中東京女子学園中が英語入試を導入していることを紹介しています。

さらに、日本経済新聞では、2月1日に「首都圏で私立中入試 英語試験、95校で」というタイトルで、大妻中野中の「新思考力入試」などを紹介し、思考力を重視した中学入試の拡がりを報じています。

いずれの記事でも首都圏模試センターの分析をベースにしており、2020年の大学入試の新テストを見据えていることを前提にしているところが共通しています。

この動きは2018年に次なるスパイラルを生み出すことが予想されます。つまり、学びは「探究型」へ、テストは「記述・論述型」へ、評価は、「脱偏差値型」へというシフトです。

もちろん旧来のスタイルを守る学校も存在し続けるでしょう。これはこれで、「知識・理解・応用」の中での序列重視型の学びを行っていくことになります。

今後の学校選びは、どのような「学び/知/思考」を重視している学校なのか、学びのパラダイムを検討する時代になるのかもしれません。