5月26日(土) かえつ有明中学オープンキャンパス訪問レポート

◇かえつ有明中のオープンキャンパスに行ってまいりました。お天気にも恵まれ、絶好の部活日和です。受付を済ませてグラウンドに集合した受験生や保護者の前に現れたのは、生徒会の代表2名でした。壇上からマイクを使い、臆することなく、まずは大きく挨拶をします。

「こんにちは!今日は来てくれてありがとうございます。……私たちは挨拶を大切にしています。こちらが声をかけた時に挨拶を返してくれるとうれしいです!」

◇壇上にいる生徒会代表の2名を含め、グラウンドで受験生と保護者の案内をしているのは、すべて生徒です。私立中学を選択するにあたって、自分の目で確かめたいと集まってきた保護者はきっとこのかえつ有明の教育の質に気づいたことでしょう。

 

◇学校に来る途中でも、駅から学校までの道案内に生徒自らが立ち、先生は要所要所で生徒を見守っていました。“生徒が前面、先生は後方支援”。特にそのような標語を誰かから聞いたわけではありませんが、イベントを見ていてそのような感じを強く持ちました。

 ◇先生が生徒を閉じ込めるのではなく、かといって放任するのでもない。生徒が自由に動ける範囲を絶妙な間合いで設定しているのです。この阿吽の呼吸とでも言う感じが、例えば今春の合格実績の飛躍的な伸びにつながったのではないでしょうか。難関大学への合格も、生徒の自立と、先生方の指導力の両輪があってこそ実現されるものなのですから。

 ◇さて、今回のオープンキャンパスは部活動の紹介がメインです。部活動というのは、中学・高校生活において大きな比重を占めています。体や心の成長に欠かせませんし、何より、クラスを超えたつながり、特に縦の人間関係を形成する側面もあります。そのような部活動において実際の先輩と接した体験は、来校した小学生や保護者にとって大きな満足感となって残ったはずです。

◇野球部では、ノックを受けたり、バッティング練習を行ったりしていました。言葉よりも実際に体を動かしての体験です。硬球を使っての練習は、少し大人になった気分ではないかなと、かつて自分が感じた遠い過去の感覚が一瞬よみがえりました。「塁間も少年野球より少し広いんですよ」と、少し離れた場所から生徒たちの様子を見守っていた野球部顧問の先生がそっと教えてくれました。

 

◇かえつ有明で、一・二を争う人気のサッカー部とマーチングバンド部にも多くの子どもたちが集まっていました。サッカー部では、グラウンドに3面のフィールドを作り、ミニサッカーの試合を行いました。マーチングバンド部では、演奏を実演した後に、ブラスセクションとパーカッションセクション、また、ガードと呼ばれる、旗を使って視覚的な演出を行うセクションに分かれて説明を行っていました。

◇全部で20のクラブと生徒会がこの日、自分たちの活動を披露したようです。すべてのクラブを覗く訳にはいきませんでしたが、各クラブの特長が、教え方にも表れていたのが印象的です。ふだんは入試対策で忙しい受験生も、中学校生活の楽しい様子がイメージできたことでしょう。

◇ところで、頂いた資料の中に、「共学だけど、授業は別学」という冊子がありました。どうやらかえつ有明は、また新たなステージに向かおうとしているようです。常に進化し続けるかえつ有明の動向に今後も注目していくつもりです。