8月25日 土浦日本大学中等教育学校オープンスクールレポート

◇8月25日夏休み最後の土曜日に行われた土浦日本大学中等教育学校のオープンスクールに行ってきました。

◇土浦駅に着くと、笑顔でオープンスクールの案内板を持った教職員の方が立っており、迷うことなくスクールバスの乗り場に誘導されました。バスに揺られること約5分。学校に到着すると今度は、在校生と先生方が温かく迎えてくれます。笑顔でのあいさつが自然に交わされる雰囲気で、こちらの気分も浮き立ってきます。


今回のオープンスクールでは、計7つの体験講座および6つの部活動体験が用意されていました。そのラインナップから共通して感じたのは、「英語×家庭科~イングリッシュマフィンを作ろう!~」や「算数×英語~パズル教室~」のように、2教科を組み合わせていることです。聞いてみると“どんなことをするのだろう?”といった“ワクワク感”を持たせることが重視されているのだということでした。確かに、科目を組み合わせて繋がりを持たせるということは、“勉強の実生活への応用が実感され、“学ぶ楽しさ”を感じてもらうために非常に有効だと思いました。

◇今回は、3つの体験講座と部活動体験を取材してきましたので、早速ご紹介します

はじめに、今回オープンスクール参加者の半数以上が集まり、一番人気だった「理科~葉っぱの不思議~」の講座を体験しました。この講座では、まず光合成や導管・師管の役割など葉っぱに関する簡単な情報を双方向のコミュニケーションで確認した後に、ヒイラギとツバキの葉を利用し、34人のグループで葉っぱをスプーンでたたいてつぶし、葉肉を取り除き葉脈を取り出します。それらの作業には、理科担当の教職員の方々に加え、フレッシュな中学1年生の“イケメンサッカー部員”達が助手に付き、参加者たちは学校生活に関する質問をしながら楽しく作業していたことが印象的でした。次に、葉肉を取り除いたことで葉っぱ本来の緑色が消え無色となった葉脈に、色ペンで参加者それぞれが好きなように色を塗っていきます。そしてそのできあがったオリジナル葉脈を台紙に貼り付けラミネートしたら完成!「オリジナル葉っぱしおり」の誕生です。「“受験のお守り”としてぜひ活用してください」との声に、参加者たちはそれぞれが作った「オリジナル葉っぱしおり」を手に持ち、嬉しさを隠し切れない様子です。


2つ目に、「英語×家庭科~イングリッシュマフィンを作ろう~」の講座を体験しました。ここでは、オーラルコミュニケーション担当の外国人講師のメンバー総出で異国風な雰囲気の中、すべて英語にて進行されていました。45人グループでイングリッシュマフィンをオーブンで焼いている間に、紅茶の注ぎ方やTea Partyでよく使われるコミュニケーションの用法を楽しく練習し、イギリスのTea Partyの文化を満喫していました。焼き立てイングリッシュマフィンの香ばしい香りがお昼どきの家庭科室に広がり、参加者は“早く食べたい!”とワクワクして待っていました。

 

◇最後に回ったのが、「美術~あっという間に絵がうまくなるコツ~」です。美術担当の先生が、①細かいところまでしっかり②背景をすきまなく③重ねて描くという“絵がうまくみえるコツ”を伝授します。参加している子どもたちは、それぞれ好きなテーマを選び、40分かけて絵を完成させます。絵が元々得意な子もそうでない子も、巡回する先生に適宜指導を受け絵を完成させました。終了後、保護者の方に完成した絵を見せながら「短い時間なのにちゃんと完成させられて、描くのがとても楽しかった」と嬉しそうに報告する姿が印象的でした。

部活動体験では、バドミントン部・弓道部・サッカー部を取材しました。


◇バドミントン部では、顧問の先生と部員の指導のもと、普段の部活動でウォーミングアップとして行われる球打ちが行われました。初心者も経験者も、体験講座の後の運動に良い汗を流していました。

弓道部の体験は、最も体験希望者が多く、約30人が参加していました。弓道は普段体験する機会がほとんどありませんから、参加者たちは初めて触る弓矢に興奮気味です。

最後に、サッカー部です。ここでは、顧問の先生の指導のもと「移動はスムーズに!」「もっと声を出して!」「下を向かない!」というように、普段の練習の雰囲気を重視していたのが印象的でした。現役サッカー部員と1対1のペアになり、ドリブルの練習などを楽しんでいました。


講座および部活動の体験が終わると、カフェテリアの試食会も希望者に用意されていました。カフェテリアは最上階の7階にあり、ガラス窓から土浦市が一望でき開放的な空間でした。カレー、牛丼、パスタ、うどん、そばなどの様々なメニューの中から、定番のカレーを注文しました。辛すぎず甘すぎないカレーで、美味しくいただきました。普段は定番のメニューに加えて「鶏肉のバジル焼き」などの日替わり定食もあるようで、楽しいランチタイムが想像されました。

◇帰り際にも、現役中学生たちが笑顔で迎えてくれ、オリジナルのうちわやメモ帳といったお土産に加え、過去問題集なども配布しており、隅々まで行き届いた心配りに、笑顔で帰宅する参加者の姿が印象的でした。


Reported by  西森結実(慶應義塾大学商学部)