Yale-NUS College が抱える課題

◇AFPによると、8月27日にシンガポールでYale-NUSが正式に開校したとのことです。

シンガポールで27日、米エール大学(Yale University)とシンガポール国立大学(National University of Singapore、NUS)が共同で立ち上げた大学「エールNUSカレッジ(Yale-NUS College)」が正式に開校した。

http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2964566/11253763#blogbtn

 

◇1万人以上の応募のうち、入学が決まったのが157名ということですから、さすがに難関です。日本からの応募者がどれくらいいたのか気になるところですが、応募資格として英語力がTOEFL iBT 100以上というところで有資格者はかなり絞られてしまいます。

◇就任式で学長は、21世紀に必要となる、クリティカルシンキングやリベラルアーツ教育の重要性を訴えていたようです。

"Singaporeans, and Asians more broadly, have a greater hunger for pedagogy that truly encourages critical thinking and a model of liberal arts and science education adapted for the 21st century," Pericles Lewis, president of the college, said in a speech.

◇しかし一方で、記事によれば、イェール大が重視する議論や抗議の精神に対する裏切りだとして国際人権団体から非難も浴びています。

Campaign group Human Rights Watch accused Yale of "betraying the spirit of the university as a centre of open debate and protest by giving away the rights of its students" at the new campus.

◇テクノロジーや高度な人材教育で先進的である一方、一党独裁による言論統制などもあるシンガポールという国家で、Yale-NUSがどのような学問の府として発展していくのか、気になるところです。

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