9月27日(土)土浦日本大学中等教育学校 第1回学校説明会レポート

 9月27日(土)に土浦日本大学中等教育学校の学校説明会に行ってきました。次々と会場に家族でやってくる受験生と保護者に対して、在学生が笑顔で誘導の手伝いをし、元気に挨拶している姿が印象的でした。司会は、外国人の先生が英語で話し、その後日本人の先生が通訳していく形で進行。当たり前のように英語が日常の中にある風景に大変驚かされました。by リサーチャー:高柳

中川校長先生のお話

まず、日本大学統一テスト模擬試験の結果報告です。日本大学統一テストとは日本大学の全付属校の最上級生が受験し、日本大学の希望する学部学科への進学の可能性を判断する重要なテストです。その模擬試験が今年7月に行われ、土浦日本大学中等教育学校は、文系で25校中第4位、理系では第6位という位置となりました。日本大学付属校でトップレベルの地位を確立することが、土浦日本大学中等教育学校の目指す姿だということです。

 次に土浦日大中等生の活躍について。一つは8月22日に筑波学院大学で開催されたインタラクティブフォーラム茨城県大会で後期課程(高校生)の生徒が最優秀賞に当たる県知事賞と、準優勝に当たる茨城県議会議長賞を受賞、さらに、前期課程(中学生)の3年生が県知事賞を受賞したそうです。また、今年の3月に卒業した生徒の1人が秋田国際教養大学の9月入学の試験に挑戦し、わずか10名の募集という難関をくぐり抜け見事に合格を勝ち取りました。 

 そんな学力向上のため、生徒の将来のために学校側が行っている試みの特徴について説明がありました。その一つが課外授業の充実化です。主に後期課程の生徒を対象に、6時50分から8時20分の間に行われる朝課外、朝課外に参加するのが困難な生徒のために開かれる18時30分から20時までの夜課外があります。課外の種類は多岐にわたり、いわゆる補習のようなものから日本大学統一テスト対策、センター対策、東大対策など予備校に勝るとも劣らないほどの授業が用意されています。

 

 そして何より欠かせないのは英国ボーディング・スクールです。2年次はバンバリーに28日間、4年次はケンブリッジに16日間滞在し、寄宿舎で生活をしながら学習するというものです。2年次はオックスフォードの駅から3駅離れたチューダー・スクールで、4年次はケンブリッジ大学ガートン・カレッジでのボーディング・スクールが実施されています。現地では地元お祭りなどへの参加や、小学校を訪問するなど、様々な日常的場面でイギリスで暮らす方と交流する機会があり、その中で生徒は受験のために学ぶ英語に特化するのではなく、それを超えた、生きた実用的な英語能力を身につけていくことが出来るそうです。

前期課程で『根っこを作れ』、そして、後期課程で『化けろ』
 中川校長先生は今日の説明会で特にこの言葉を強くおっしゃっていました。前期課程は可能な限り教師が生徒に寄り添い、生徒たちを導き、彼らの『根っこ』を作り上げていく。そして後期課程は自らの目標達成のため、『化ける』ために活動していく。そんな教育環境を展開しており、2度のイギリスでのボーディング・スクールもまさに2年次の経験が『根っこ』を作る力となり、4年次の経験で大きく『化け』、飛躍していくのだろうと説明を聞き、感じました。
 
 
 説明会全体を通して、学校側が一丸となって生徒の将来を真剣に考えてしっかりと向き合ってくれる面倒見の良さ、そして本当に使える英語を身につけるには非常に適した環境であるということが強く伝わってきました。
今日の説明会に参加していた人の中には、外国人の教員に英語で声をかけられ、恥ずかしそうに尻込みをしてしまう受験生の姿もありました。しかし、そんな彼らも、この学校で『根っこを作り』、『化けて』いった先で、どのような相手にでも積極的に声をかけられるような国際人として成長するのでしょう。そんな様子が脳裏にイメージされました。