12月21日には、思考力テストの入試体験イベントがあった。13日の入試体験から1週間ほどしか経過していないにも関わらず、こちらにも大勢の受験生と保護者が集まった。

開会に先立ち、合唱部による演奏で来校者をお迎えする。13日のぴりっとした雰囲気とはまたひと味違う、アーティスティックな雰囲気が漂う。

しっとりと落ち着いた雰囲気の中、嘉悦校長先生はいつも5分できっちりまとめるスピーチを2〜3分ほど延長し、ご自身と学校の歴史を振り返るお話をされた。そういう話が聞けたことに対してリピーター層が反応したのであろう、説明会開始早々から拍手が湧き起こっていた。

思考力テストの体験授業でも、暖かく柔らかい雰囲気が受験生を包んでいた。

そうは言っても「入試体験」である。普段よりはアドバイスも控えめ。このイベントの答案もすべてコメントを入れて返却することになっている。無料体験でもここまで手厚い学習サポートをしてくれるのがかえつ有明のよいところだ。

帰国生教育やTOK型哲学授業、サイエンスで推進するクリティカルシンキング、男女別学、高校新クラスのプロジェクトやランゲージアーツ等々。矢継ぎ早にイノベーションを推進する石川副校長の見ている先には、アートがあるはずだ。この夏にはオルセー美術館のリマスターアート展を学校で行うという企画を実現した。

説明会冒頭の合唱部コーラスといい、学校のあちこちに展示されている飾り付けといい、どうやら早くも次のステージに向かって動きが始まっているようである。