かえつ有明 帰国生A1入試 受験者数142名!
11月28日、かえつ有明で帰国生A1入試が実施されました。受験者数は142名(男子68名、女子74名)ということで、記録的な受験者を集めた昨年をさらに上回っています。かえつ有明の帰国生入試全体の出願者数はすでに400名を越えており、今年も帰国生の受験者数が最も多い中学ということになりそうです。
これだけの受験者が集まる入試ということで、おもてなしも相当なもの。校門で石川校長先生と在校生がお出迎えしているだけでなく、駅の改札から学校に来るまでの交差点や横断歩道などでも、多くの先生と在校生が笑顔で受験生を迎えていました。
かえつ有明が帰国生入試を始めたのは10年ほど前です。当時は入学してくる帰国生といったも一人か二人といった程度だったそうですが、それが1学年30名を超えるほどの人数に増えてきたのは、単に大学合格実績だけではありません。
オナーズクラスで実施しているTOK型哲学授業や、クラス担任とは別に配置している帰国生担当教員窓口の存在、クリティカルシンキングをベースにした教科横断型授業、放課後に実施している日本語講習など、帰国生が受けたい環境がここにあるからなのです。
筆記試験が終わった後に実施される面接まで保護者が待機しているカフェテリアでは、在校生が温かい飲み物を提供していました。
先生と生徒が心を一つに合わせて受験生のおもてなしをする。そんな心配りは、校舎のちょっとした空間にも感じられます。
かえつ有明の帰国生入試は、面接や作文を重視するタイプです。英単語をたくさん暗記するといった勉強をしてきた生徒よりも、自分の意見をきちんと表明できる生徒がほしいというメッセージが感じられる、まさに「入試問題は学校の顔」ということの典型と言ってよい入試です。
今回のA1入試は、Advanced Classの生徒を募集する入試で、さらに上位のクラスであるHonorsクラスの生徒を募集するA2入試が12月13日と年明けの1月29日に実施されます。今回受験できなかったという方もまだ出願のチャンスはあります。
今春かえつ有明から東大の理科1類に合格した生徒も、かつて帰国生として中1で入学して来たそうですが、帰国後1週間といったあたりの、右も左も分からない状態のときに入試を受けたと回想していました。
中学入試のトレーニングができていなくても、帰国生の学力は入学後にどんどん伸びていきます。そのような環境が用意されているかどうか、その選択の視点をもって学校選びをすることが大切なのだと言えるでしょう。