首都圏模試 「順天中・高」での父母会講演

Taxonomy upgrade extras: 

9月7日(日)に首都圏模試の中学受験「統一合判」が実施された。私は順天中・高の会場で父母会講演をさせていただいた。

小雨が降っていたせいか、父母会会場で話を聞く人が多く、会場に用意された椅子はすべて埋まり、立ち見が出るほどの盛況ぶりであった。5年生と6年生の保護者が、それぞれ4対6くらいの比率で参加していた。受験生は6年生がかなり多いであろうことを考えると、5年生の保護者はより情報を求めることに熱心であると言える。

講演の内容は、グローバル化が社会や教育に与える影響とこれからの私立中学の選択の仕方について。大学入試改革や社会の変化を考えれば、中等教育が21世紀型教育に移行するのは必然。大学合格実績だけでは見えない私立学校の良さを見抜くポイントを語ったつもりである。

麻布中学の入試問題や東大の帰国生入試の小論文問題などを手がかりに、今後必要となる思考力について考えた。どちらにも共通するのは、模範解答となるような「凄い」答えが求められるのではなく、手がかりが十分ではなくても、自分なりの論拠を示せることなのではないか。そのような力をどうすれば育まれるか、それは正解/不正解(知っている/知らない)という評価軸に代わる評価軸を持っている学校だという話である。

10月12日にそのような学校が集まってイベントを行う。21会カンファレンスだ。中学受験を考えている方は必見である。