中学入試に「英語」増加

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◇朝日新聞(2015年1月1日05時00分)によると、今春首都圏で30校以上が入試科目に英語を導入するとのことだ。 記事原文はこちら

英語を入試に取り入れる私立中学が増えている。模試の実施機関によると、2015年入試で英語を導入するのは、帰国生限定を除いても首都圏だけで少なくとも32校にのぼるという。小学校で英語学習が本格化し、今後さらに進むことを見越して導入が加速している。


◇この動きに対して「出題される問題が文法に偏るのではないか」と、測定される英語力の質を問う声もある。たしかに、大学入試問題を想定したような問題が前倒しで出題されるだけでは、小学生に英語を導入することのメリットを完全に活かした内容とは言い難い。しかし、適否の見極めは、やはり個々の中学が出題する入試問題の内容を通して、確認していくしかあるまい。そこにこそ英語学習のエキスパートの情報発信が求められるように思う。


◇記述式だからといって、すべての問題が小学生に不向きなわけではないし、会話文を出題するから小学生向きということでもない。出題される問題を吟味することで、その学校の英語教育に対する姿勢の違いが明らかになってくるに違いない。

 

◇中学入試に英語を導入するということが、他のオプションを潰すことなく、英語の得意な子どもたちの受験機会を増やすということにつながるのであれば、まずは歓迎するべき動向と捉えてよいのではないか。