工学院大学附属中 レゴを使った思考力セミナーに注目
私立学校研究家の本間氏が自身のブログで工学院大学附属中学を取り上げている。「ハイレベル英語×アクティブラーニング×iPad」の学びの環境が実現されていることが詳細に書かれている。
記事の中では、7月11日に行われた思考力セミナーの様子にもふれていた。そこでは、レゴを活用した学びが行われていたようだ。
写真は、<私立学校研究ホンマノオト>より
レゴは企業研修や海外の学校でも注目を集めている学びのツール。つい先月もケンブリッジ大学でレゴを使った教育を研究するためのリーダー候補を募集していることがニュースになっていた(参考記事:A LEGO Professorship Has Been Proposed at Cambridge )。
思考力セミナーのように初めて顔を合わせる小学生同士がグループワークをする際、レゴはとても強力で柔軟なツールとなる。一人ひとりの子どもが独自に組み立てることもできるし、お互いに協力して一つのオブジェクトに合体させることもできる。
そのようなプロセスで創造されたオブジェクトは、文章としてロジカルに説明されるという。当然答えは一つではない。自分の興味関心をもとに、プロトタイプを作成し、文章表現として定着させる21世紀型の思考力が工学院の目指す学びとして奨励されていることがわかる。
工学院附属中学では2015年度から、カリキュラムに大きな改定を加え、グローバル教育、イノベーション教育、リベラルアーツの三つの柱を重視した21世紀型教育へと舵を切った。平方校長先生のリーダーシップのもと、すべての先生が研修に参加するなど、学校全体が新しい学習環境を構築しているという。
海外大学進学も視野にいれているハイブリッドインタークラスでは、イマージョンやオールイングリッシュの英語環境を提供する。また、大学附属であることを活かした高大連携では、飛び入学制度を利用して、世界で活躍できる建築の専門家になる道も用意されている。
子どもたちの創造性を育みながら、多様な進路をバックアップできる工学院大学附属中は、2016年入試で大いに注目するべき学校の一つであろう。
8月22日と23日には、八王子キャンパスで「科学教室」が開催される。子どもたちがワクワクするイベントになるに違いない。ご家族で出かけてみてはいかがだろうか。