海外帰国生の大学進学

海外・帰国子女教育専門機関JOBAのロンドン校高校部責任者から、今年度の在籍生徒の進学先について、速報が届いた。

  • University of Cambridge 1名 
  • Imperial College 1名 
  • University of Manchester 1名 
  • London School of Economics 1名 
  • King’s College 5名  
  • University of Bath 1名 
  • Lancaster University 1名 

在籍生徒(受験生)の総数や、何名が出した合格なのかといったことまでは明らかではないが、ケンブリッジ大学を初めとする英国の名門大学の名前が並んでいる。

海外の塾の役割も変わってきているなあと実感。日本国内の有名大学を掲げて合格実績を誇るのではなく、海外の大学に進学する生徒の入学準備をサポートをするという役割に変化しているのだ。

上記のうちKing's Collegeに進学した生徒1名はこの夏、国内のJOBAの大学入試直前講習会にも参加した生徒である。King's Collegeがダメだった場合に備えて、早稲田大学などの帰国枠受験のための準備をしていたのだが、King's Collegeの合格が決まり、あっさりと国内の大学受験は取りやめた。

この流れは今後ますます強くなってくるであろう。以前は、海外大学進学は日系企業の就職には必ずしも有利ではないなどと、リスクばかりが強調されていたが、最近ではどの企業も海外大学出身者を歓迎する傾向にある。日本の企業風土に合わないと揶揄されてきた帰国生に対する見方も随分変わってきて、多様性を許容できない企業風土の方に問題があるのではないかという見方が主流である。

海外の大学に進学した彼らがどんな成長を遂げているのか、5年後10年後の姿がとても楽しみである。