【帰国生との対話ー1】知識のスタンダードって・・・

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帰国生と話をしていると、日本で当たり前のように教えられている知識が世界のスタンダードとはまったく違うことに改めて気づかされることがあります。

例えば昨日出てきたのは「フォッサマグナ」。日本の地理では中1で出てくる用語で、ラテン語のようですが、Wikipediaで調べてみると、他言語版としてはなぜかウクライナ語と韓国語での解説しかなく、英語版の解説には「フォッサマグナ」の項目はありません。ナウマンゾウに名を残すナウマン博士による発見だということで、日本では特別な位置を与えられているのでしょうか。

一般的な地形の用語というより、固有名詞に近いものなので、世界では通じない知識の一つです。まあだからといって、決して軽視してよいと言いたいわけではありません。日本の社会科では、これは基礎知識に入るのではないかと思うと、知識のスタンダードって何だろうと考えざるを得ないということです。

先日も理科の学習フォローをしているときに、顕微鏡の「接眼レンズ」を「Eyepiece」と表現している生徒がいて、ハッとさせられました。Eyepieceと呼べるものに「接眼レンズ」という名称をつけて、しかもその知識をテストでチェックすることに違和感を覚えたわけです。

世界史でもそんな話はたくさんあります。「『南北戦争と答えるべきところにシビル・ウォーと書いたら模擬試験で×になった」とか、「ボストン・ティー・パーティ」は英語でなら答えられるけど日本語では出てこなかった」などといった声をよく耳にします。

専門用語が日本語に翻訳されているのはありがたいものである反面、ともすると知識を二重に覚えるという時間的ロスを生じさせているかもしれません。