大学入試は「TOEFL」活用と「達成度テスト」の方向へ

朝日新聞(2014年7月5日05時00分)によると、文部科学省の有識者会議が、TOEFLなどの民間試験を大学入試に活用することを促す意見書案をまとめたとのこと。

TOEFLになるのか他のテストになるのか、最終決定に至るまでにはまだ紆余曲折が予想される。現状の高校生の英語力をよくよく知っている教員からは、高校生にTOEFLを課すのは少々難しすぎるのではないかという反応もあるだろうが、それはあくまでも現状の英語教育を前提にした話である。

現状の英語入試問題だって重箱の隅をつついたような問題があるのだから、TOEFLのような高度なリスニング問題が課されたってそれはそれである。むしろ、より実戦的であるという反論には対抗できないだろう。

達成度テストと合わせて大学受験の内容が変われば、従来型の受験学力を前提とした指導はすべて崩れていく。21世紀型教育の準備を怠ってきた教育機関は大きな岐路に立たされることになるのではないか。