中学入試は「思考力テスト」の時代

1月30日の毎日新聞で、「中学入試2月1日ピーク 大学入試改革先取りで様変わり」と題し、中学入試で「思考力テスト」が広がっていることを報じています。記事詳細はこちら

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記事から一部抜粋します。

男女共学の中高一貫校のかえつ有明中(江東区)は12年度から、一般的な4科目入試などとは別に「思考力入試」と呼ばれる試験をしている。ある言葉から連想する言葉をいくつも書かせたり、説明文を読んで考えを書かせたりする問題が出されたこともあった。同校の授業では、表現力や思考力を学ぶ教科横断型の「サイエンス科」という科目も設けている。担当者は「これまでの我が校の取り組みに国の教育改革が近づいてきた。学校説明会などで保護者からの質問も増えている」。

 中学受験用の公開模試を実施している首都圏模試センター(東京)によると、今年の入試で、考える力などをみるために「思考力」「適性検査」といった名称の科目を導入する首都圏の中学は86校に上り、昨年の53校から約6割増。20年度から小学5、6年生で英語が正式教科となるのを見据え、英語を試験科目に加えたり、英語だけで受験できたりする中学も63校と昨年からほぼ倍増した。

中学入試の新しいトレンドをリードしてきた「かえつ有明」などの私立学校が取り上げられ、そのような動きを丁寧に情報発信してきた首都圏模試のコメントが掲載されているのも、時代の流れですね。

長く偏差値を指標にしてきた「20世紀型」の学校選択のあり方は、過去のものになりつつあります。「21世紀型」の学校選択は、思考力テストの内容について情報収集をすることから始まると言ってよいでしょう。