一橋大学入試問題ー英作文出題傾向の変化

一橋大学の英作文が、ビジュアル型の問題に変わっていました。3つの絵の中から一つ選び、100-130ワードでその絵について説明するという英作文です。

 

 

2014年度までは、ある事実やメッセージを表す英文が3つ挙げられていて、そのいずれか一つについて意見を述べるという形式でした。2015年度には選択する3つの中に一つだけ絵が入っていたのですが、今年の問題では、3つとも全てビジュアルになり、制限語数は20ワード減っています。

TOEFL iBTのIndependent Writing では、300語以上の語数で、イントロと結論を含めた5段落エッセイを書くことが期待されていますから、100-130語という制限では、1パラグラフか2パラグラフで書くことが想定されていると考えることができます。描写と解釈といった2段落構成が書きやすいかもしれません。

5 paragraph essayを書き慣れている帰国生にとっては意外と手ごわいと言えるかもしれません。これだけ短いと文法的な評価の比重が高くなってくるでしょうから。

それにしても、2020年の大学入試改革に向けて、すでにいくつかの大学では出題する問題に変化が生じつつあるようです。順天堂医学部のビジュアル小論文の出題に注目したこの書は、ある意味で先見の明があるということですね。