6月 2011

帰国枠大学入試の募集縮小

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 平成24年度の募集要項が各大学からぼちぼちと出始めています。

 寂しいことに、帰国枠の学生募集は縮小傾向にあるようです。

 立教大学では、法学部と現代心理学が募集を停止し、24年度も実施するのは、文学部と経営学部のみとなりました。横浜国立大学では、教育人間科学部人間文化課程で募集が停止されます。

 さらに、東京工業大学も、今年は全学類で募集を停止。AO入試が残されているとはいえ、センター試験が課せられるAOですから、帰国生にとっては精神的ハードルが高いでしょう。もともと理系学部は、帰国生に対して門戸を閉ざす傾向にありましたが、今回の東工大の決定が他大学の理系学部にどのような影響を与えるのか注目しておく必要がありそうです。

 現地校やインターで学んでいる帰国生は数学が弱いと思われがちです。しかし、カリキュラムや評価尺度の違いを考慮に入れず、日本の方法論をスタンダードにして判定されては、帰国生もつらいことでしょう。

 多様な学びを認める大学が、もっと評価されるようになるといいのですが。。。