【グローバル教育の実践】麻布中の「世界」

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◇麻布中のユニークな科目「世界」での課外活動の様子が、同校ホームページの「学園案内(3) 麻布の近況」に掲載されている。

◇左上の6枚の写真は、東京ジャーミーを見学した際の様子。右上の6枚はEU圏(ドイツとギリシア)の料理に挑戦している様子である。

◇海外に出かけることだけが国際理解を育むのではない、日本で学べることがたくさんあるのだということを改めて感じさせられる体験学習のあり方である。

◇東京ジャーミーでは、中1生徒がさりげなくラマダーンのことを質問しているが、イスラム教徒のこういった習慣について、一体どれほどの日本人が知識を持っているだろうか。日本の企業は、ハラールについてほとんど関心がないから、ムスリムの人たちは、日本の航空会社の機内食などが食べられないと以前に聞いたことがある。食品を扱う多国籍企業は、ハラール認証を取るかどうかで市場のシェアに大きく影響する。世界におけるムスリム人口を考えれば当然である。

◇EU圏の料理を作るといった体験も、面白い。「麻布の近況」の以前の記事では、西安料理とインド料理に挑戦、などというのもあった。食べ物がおいしいと思えるとその国が好きになったりする。異文化を体験するときには、理屈よりも感性が大切である。異文化との接触を泳ぎやダイビングに喩えることがあるが、飛び込んで体験してみると、「これいいな、好きだな」と思えることがよくある。

◇いずれも実に面白い体験学習である。お料理男子となって男女共同参画社会への準備という教育的側面も見逃せない・・・(?)。