【グローバル教育の実践】順天の数学特別授業

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順天のホームページに「Corey先生の数学特別授業」と題したイベントが掲載されている。

順天は、もともと和算の大家福田理軒によって創立された順天堂塾が前身である。建学の精神である「順天求合」という言葉も、理軒の「数は宇宙に在りて術は人に在り」という考えに基づいているらしい(参照:順天160年史)。

すなわち、順天の数学教育は、普遍性(宇宙)を志向するリベラルアーツと、それを実際の測量や工学(術)に応用しようとする実学とが融合するスケールで把握されるべきものなのである。

Corey先生が行ったPBLこそは、順天が江戸の昔から大切にしていた精神なのではないだろうか。大学受験の問題として「解ける」ことだけに意識が向かいがちの今の日本の数学教育への警鐘として、順天が問うている本来の数学教育につながる一例なのかもしれない。