首都圏模試センター父母会@東京女子学園

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7月5日(日)に東京女子学園で首都圏模試が実施された。東京女子学園は、110年以上の伝統を持つ東京で最初に設立された私立の女子高校であり、私学の拠点とも言える学校の一つである。

首都圏模試の同時開催父母会で講演させていただいた後、東京女子学園理事長校長の實吉先生、そして辰巳先生による学校説明を聞く機会を得た。

この日は雨模様で外に出かけにくい分、かえって父母会に参加する方が多かったようだ。 講演のテーマは「私学の良さをもっと知るための説明会&見学会」ということで、私からは学校説明会や訪問の際に見るべきポイントについてお話をした。

話の骨子は、クリエイティブな思考力こそが21世紀のサバイバルスキルだから、そのような思考力を促進する私学を選ぶことが大切だということ。現時点の偏差値だけに囚われると、これから大きく変わる社会で大切となるスキルを学ぶ機会が失われてしまうとお伝えした。

21世紀型教育を推進している東京女子学園は、生徒の主体性や創造性を重視している私学である。まず理事長校長の實吉先生が私立学校であることの独自性や、そしてシングルスクールの意義についてお話された。

實吉先生は、大学入試改革において教養教育が軽視されている最近の風潮に懸念を表明しつつ、私学が学習指導要領の範囲を守りながら独自に教育の工夫を凝らしてきたこと、そして、東京女子学園が大切に守ってきたリベラルアーツ教育について力強く語った。

特に印象的だったことは女子校であることへの誇りとこだわりである。男女間で脳のつくりに違いがあることは脳科学の研究でもはっきりしてきているが、女子生徒と男子生徒とではどんな先生を好きになるかという点においても違いがあるという。具体的なエピソードも盛り込まれた説得力のある話に、会場にいる父母の方々もぐっと引き込まれていた。

 

 21世紀型教育の具体的な取り組みについては、校長補佐の辰巳先生がお話された。

iPadやアプリを日々の学習に取り込んだICTや、ペアワーク・模擬裁判など、数々のアクティブラーニングの実践例を紹介する。特に英語に関しては、紹介の時間を別に設けるほど、工夫を凝らした取り組みがなされている。今年はPISA型入試という形で、思考力型テストも実施することが決まっており、ますます21世紀型教育の色を強めていくとのこと。

父母会が終了してから大勢のご父母が、早速学校の施設見学に参加していた。学校は自分の目で見てみないと分からない。この日東京女子学園を見学されたご父母の方々は、先生方の熱意やホスピタリティ、そして良好なコミュニケーションに触れながら、学校選択のための経験値をしっかりと上げたはずである。