公共

対話型講義の原点

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 『サンデル教授の対話術』(NHK出版)を読んでいたら、「対話型講義による哲学的議論は民主政治の進展につながる」というサンデル教授の発想は「日本の公共哲学の近代の出発点である横井小楠の発想を想起させ」るという記述が目にとまりました。

 横井小楠は、幕末において坂本竜馬らに大きな影響を与えた人物として知られています。幕藩体制を批判し新しい日本を構想する中で、アメリカの共和政治の議会のあり方などを参考にして、身分階級を越えた対等な討論を重視したということです。

 かえつ有明の創立者である嘉悦孝の父親が小楠に学んでいたことは、私立学校研究家の本間氏が以前から取り上げていて私もブログを読んで知っていましたが、サンデル教授とのつながりを再発見したのは自分としては驚きでした。グッドスクール・スピリッツの原点をまた一つ確認できました。