東京大学が秋入学を検討

東京大学は、入学時期を春から秋に移行させる検討に入った。国際標準である秋入学の導入で、海外大学との留学生交換を円滑にし、大学の国際化を加速させるとともに、学生に入学までに社会経験を積ませることが狙い。年内にも結論を出す。東大が秋入学に踏み切れば、他大学の入学時期や官庁・企業の採用活動な どに大きな影響を与えることは必至だ。(日経より)

 

◇海外で学んでいる高校生にとって、すでに秋入学を実施している大学への進学は選択肢に入っていますが、就職などを考慮して思いとどまっている生徒がまだまだ多いのが現状です。

◇東大が秋入学に全面移行するとなれば他大学も追随し、企業では新卒一括採用が見直されるでしょうから、秋入学の流れが一気に進むでしょう。教員や研究者もグローバル化の波をかぶります。英語での授業も増え、英語コミュニケーションの質も変化していくことでしょう。企業の世代交代が進むはずです。

◇そのような甚大な影響を考えれば、この際、センター試験など日本独特の入試制度にもメスを入れ、書類選考などにより、広く世界から学生を募集するという流れができればよいと思うのですが...。

◇書類重視ということは、高校の成績や英語資格、それにSoP(志望理由書)、推薦状などが重視されるということです。現在一般にイメージされている学力という物差しがぐっと変わってくるはずです。

◇高校での学習の質が問われる方向に進んでいくことになれば、秋入学は有意義だと言えるのではないでしょうか。