かえつ有明 帰国生にとっての魅力
◇かえつ有明の中学入試で、海外帰国生の受験生が非常に増えているという話を聞きました。最終的な集計はまだこれからのようですが、国内の中学受験のマーケットが全体としては苦しんでいる中で、非常に良い数字であるとのことです。
◇この理由を考えてみると、レベルの高い英語Native教員を確保し、国際バカロレアの核をなすTOK(Theory of Knowledge )を実施しているとか、放課後に行っている日本語講座が一定の成果を上げているといった、帰国生に対するきめ細かい教育の質が海外の保護者に浸透しつつあるということが挙げられるかもしれません。
◇しかし、こういった目に見える特長の奥に、次代を見据えた教育をしようとする意志があることを見逃すわけにはいきません。例えば、嘉悦学園では、ケンブリッジ大学の中に嘉悦センターという施設を持っていますが、そこに表れているのは、教育への壮大な意志です。
◇ケンブリッジの中に拠点があるというのは、国際基準で考えたときに大きな意味があります。国内にいるとそのことに気づきにくいですが、ケンブリッジのカレッジの中に実際に「Kaetsu」の文字があるのを見て、修学旅行でかえつ生は誇らしく感じることでしょう。グローバルリーダーを育てるというのは、例えばそういう環境が用意されているということなのです。
◇海外で学習を進めている保護者にとって、日本に戻って豊かな学習を進めたいという気持ちは大変大きいものだと思います。それは大学進学実績だけに還元できない「何か」のはずです。かえつ有明を選択している保護者が増えているということは、21世紀の日本にまだまだ希望があるということを意味しているのです。