「21世紀型教育を創る会」が本格始動
◇21世紀型教育を創る会の第1回カンファレンスが5月31日(金)に富士見丘中高で開催されます。思考力テストやグローバル教育にいち早く取り組んでいた私立学校の先生方が集まり、日ごろの教育実践を発信するという試みです。詳細はこちらのページ。
◇4月19日には、そのカンファレンスの打ち合わせも兼ねた21会校ミーティングが実施されました。21会会長で富士見丘学園理事長の吉田晋先生からは、私学が果たしてきた教育の意義や、これからも担っていく私学の責任と役割についての話、そして、参加メンバー校が所属する各部会からは、思考力テストやグローバル教育に関するリサーチやディスカッションの結果についての発表がありました。
◇ミーティング後半では、カンファレンスに向けた各プロジェクトに分かれて打ち合わせをし、前後半合わせて1時間半ほどのミーティングの間にみるみる物事が進んでいきます。参加している先生方はみな多忙な人たちばかりですから、対面で打ち合わせておく必要のある内容に集中し、そうでないことはメールや電話、あるいはソーシャルメディアを駆使して、後で確認し合っているようです。お互いの信頼関係を構築しながらお互いに委ねるべきところは委ねてしまうコミュニケーションスタイルに「21世紀型」を感じます。
◇会の進行そのものだけではなく、それぞれの参加校が独自性を大切にしつつ、かつ自らのリソースを惜しげもなくオープンにし共有していこうという姿勢は、私立学校が大切にしてきたパブリックマインドに通じます。偏差値偏重、合格実績至上主義といった20世紀型の効率主義とは対極の価値観です。
◇5月31日にいよいよその教育実践がお披露目となるわけです。私学関係者のみならず、教育の未来に興味のある方は必見のイベントだと言えるでしょう。