QS世界大学ランキング発表 東大は後退 シンガポール国立大学がアジアトップ

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先日(9月15日)にQS世界大学ランキング(2015-2016)が発表された

1位MIT(マサチューセッツ工科大)、2位ハーバード大、3位ケンブリッジ大、といったお馴染みの顔ぶれが10位前後まで続き、アジアのトップ大学としては12位にシンガポール国立大(NUS)が登場している。昨年の22位から順位を上げてきている。また同じくシンガポールの南洋理工大(NTU)も昨年の39位から今回は13位までジャンプアップした。

清華大学(25位)、香港科技大学(28位)など、中国のトップ大学も順位を上げる中で、日本はどうかというと、昨年31位だった東京大学は39位に後退、京都大学(38位)の次にランキングされた。

QS ランキングでは、総合ランキングだけでなく、いくつかの指標でランキングを出すことができるが、International Studentという項目でソートすると、400位までのランキングには東大も京大も出てこない。日本の大学としてはようやく358位に早稲田大学が出てくるだけである。

ランキングが上がらないのは、国際化・グローバル化の遅れであることは明白だが、外国の学生は、日本国内の偏差値表ではなく世界の大学ランキングを参考にするだろうから、大学側が従来の受験マーケットの感覚のままでは、ますます順位を落とすことになる。

そのような悪循環を断ち切るためには、やはり東大や旧帝大を初めとするスーパーグローバル大学(SGU)に「創造的破壊」をしてもらうのが近道であろう。留学生に魅力的なプログラムを提供し、同時に大学入試改革で新しい学びの在り方を提示してもらうことに期待したい。そのために数億円規模の予算もついているはずだろうから。