キャリア

「内向き」は若者ではなく、日本社会のほう

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◇東大総長の濱田純一氏が文藝春秋11月号に掲載した文章(「秋入学」は生き残りへの賭け)が東大のホームページに掲載されています。→こちらのページ

 

◇この中で次のような一節があります。

いまの若者は内向きだと言われますが、決してそうは思いません。むしろ、デフレ不況をなかなか克服できず、いまの生活水準や経済産業をどのように維持するかに躍起になっている日本社会のほうが内向きではないでしょうか

 

◇優秀な若者ほど、社会への適応力を持っていますから、若者はまさに日本社会を映し出す鏡と言ってよいと思います。「今の若者」について批判的に論じる前に自分の姿をよく見ておく必要があります。例えば「まだ会社で揉まれていないから責任感が育っていない」という前に、若者に面倒なことを押し付けようとしていないかどうか自分をチェックする必要があるでしょう。

 

週刊ダイヤモンド 就職に強い大学ランキング

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◇似たような企画がよく週刊東洋経済などからも出ていて、いつも中身はそれほど読まないのですが、ついつい買ってしまいました。卒業生がどれだけ正規雇用の職についたか、有名企業への就職率、また公務員比率がどれほどかなどといった観点から、総合ランキングを出しています。

 

◇1位一橋大学、2位京都大学、…順当ですね。3位国際教養大学…なるほど、グローバル人材を輩出しているからね…と読み進めていき、4位名古屋大学、5位東京工業大学、6位北海道大学・・・・あれ、東京大学は?と探してみると、ようやく23位に顔を出していました。

 

◇なぜ数値が低いのか詳細に見てみると、国家公務員比率が10点満点中の0点となっています。大学側からアンケートの回答がなかったためなのか、リソースである「東京大学新聞」に数値が出ていなかったためなのかはわかりませんが、これはあまりにも実体とかけ離れた結果です。ランキングデータの信頼性としてどうなのだろうかと疑問を持ってしまいます。まあ、企画そのものが「しゃれ」ですからと言われてしまいそうですが。そういえば早稲田大学は88位でした。何か編集意図を感じるのは私だけでしょうか。