かえつ有明高校募集開始! 英国ケンブリッジでのオリエンテーションがスタート
かえつ有明がまた新たな一歩を踏み出す。7月5日に行われた説明会(午前中学受験、午後高校受験)で、中学と高校で目指す方向性が明確に表現された。一つは思考力テストに象徴されるPBL型の学び、そしてもう一つはケンブリッジで実施するという高校オリエンテーションが象徴するグローバル教育である。
「勉強から学びへ」「I think… because…が言える生徒を育てる」といったかえつ有明の学びへのこだわりは、自ら海外で学習する体験を持ち、長らく海外の学校教育を見てきた石川副校長の、教育への強い思いの表れである。
そして今年打ち出されたのが、中学サイエンス科と高校の新教科「プロジェクト」の接続である。教科横断型、アクティブラーニングを実践してきたかえつ有明の一つの到達点と言ってよいであろう。
プロジェクトとサイエンスの橋渡し役を務めるのは、新教科「プロジェクト」を推進する佐野先生。
これまで英語科の山田先生が中心となって進めてきたクリティカル・シンキングをベースにして、コラボレーションやリフレクションの要素も重視した学習プログラムを組み立てようとしているようだ。まだ全貌は明らかになっていないが、新教科「プロジェクト」は今後のPBL型授業のモデルともなり得る可能性を秘めている。
というのも、かえつのサイエンス科とプロジェクトの接続は、IB(国際バカロレア)に当てはめるならば、MYPからDPに接続する際の、Personal Projectと Community Projectが、TOKやExtended Essayにそれぞれ接続する構造とパラレルであると感じるからである。
表面的になぞっているという意味ではない。石川副校長の嗅覚とも言うべき先見性がIBの動きと呼応しているのである。このアンテナの高さはかえつ有明の先進性の原動力と言ってもよい。そのように考えると新教科「プロジェクト」の方向性は非常に楽しみである。
かえつ型PBLの動きに加えて、午後の説明会で度胆を抜かれたのが、高校のオリエンテーションをケンブリッジで行うという発表である。
これはどこの学校も真似ができない。なにしろかえつは、ケンブリッジ大学の敷地内に、嘉悦ケンブリッジ教育文化センターを保持しているのである。この施設を高校オリエンテーションの場に使うという発想は、いよいよかえつ有明が海外大学進学を含めた本格的グローバル教育に舵を切るということを意味している。
2015年の首都圏中学入試と高校入試は、かえつ「プロジェクト」の大きなインパクトを受けることになりそうである。