【帰国生との対話ー5】 漢字、ありがとう!
作成者:hiros 作成日:木, 2017-01-05 02:19以前にイギリスからの帰国生がインター校に入ったばかりの苦労話を聞かせてくれました。
その生徒は、10年生(高校1年生)でイギリスに渡り、それが最初の海外生活。それまで日本で英語は学んでいたとはいえ、イギリスのインター校では、授業も宿題も会話も分からない状態で座っていたとのこと。
そんな時に助けてくれたのは、同じくその学校に来ていた中国人の生徒だったそうです。まず英語で苦労していることを共有できたことで、精神的に楽になったといいます。その中国人との会話は英語でしていたので、英語の会話練習にもなったわけです。実際、英語を第2言語としている者同士のコミュニケーションは、英語ネイティブの人と直接話をするよりも気持ちが楽になり、話がしやすいという面があります。
そして、特に助けられたのが、授業で分からないことが出てきた時だったそうです。英語の意味が分からずに困っていると、その生徒がメモにさっと漢字を書いてくれて、渡してくれたというのです。字体は異なっていても、意味は分かるのでそのメモに大いに助けられたということでした。そんな話をしてくれた生徒から出た言葉が「漢字、ありがとう!」です。