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【帰国生との対話ー5】 漢字、ありがとう!

以前にイギリスからの帰国生がインター校に入ったばかりの苦労話を聞かせてくれました。

その生徒は、10年生(高校1年生)でイギリスに渡り、それが最初の海外生活。それまで日本で英語は学んでいたとはいえ、イギリスのインター校では、授業も宿題も会話も分からない状態で座っていたとのこと。

 

そんな時に助けてくれたのは、同じくその学校に来ていた中国人の生徒だったそうです。まず英語で苦労していることを共有できたことで、精神的に楽になったといいます。その中国人との会話は英語でしていたので、英語の会話練習にもなったわけです。実際、英語を第2言語としている者同士のコミュニケーションは、英語ネイティブの人と直接話をするよりも気持ちが楽になり、話がしやすいという面があります。

 

そして、特に助けられたのが、授業で分からないことが出てきた時だったそうです。英語の意味が分からずに困っていると、その生徒がメモにさっと漢字を書いてくれて、渡してくれたというのです。字体は異なっていても、意味は分かるのでそのメモに大いに助けられたということでした。そんな話をしてくれた生徒から出た言葉が「漢字、ありがとう!」です。

 

創造的思考の鍵はリスクテイク

創造的思考力を伸ばすためには、異質なものを組み合わせて新しいものを作り出すスキルが必要です。しかし、何よりも必要なものはそういったスキルを越えようとするリスクテイクの精神なのでしょう。そんな当たり前のことを、創造的思考のルーブリック(評価表)を眺めている時に気付かされました。

このルーブリックはAssociation of American Colleges & Universitiesという団体が出しているVALUE Rubricというものです。創造的思考の評価には、1) Acquiring Competencies, 2) Taking Risks, 3) Solving Problems, 4) Embracing Contradictions, 5) Innovative Thinking, 6) Connecting,Synthesizing, Transforming といった6つの観点が示されています。

項目は全てなるほどと頷ける内容ですが、中でも Taking Risksは、「まさにこれ!」と、膝を打ちたいような気分になりました。つまり、創造性というのは他人と違うことを恐れないことで初めて発揮される側面があるのですね。子どもがえてして創造的なのは、常識に囚われていないからです。

文大杉並ダブル・ディプロマ・コース(BC州カリキュラム)の取材メモ

新年早々の1月4日、文化学園大学杉並中高(文大杉並)の青井教頭先生をお訪ねし、ダブル・ディプロマプログラムについてお話を伺ってきました。

インタビュー記事は21会サイトに掲載しましたので、ぜひこちらをご覧ください。

文化学園大学杉並 新しい女子校モデルのインパクト(1)

文化学園大学杉並 新しい女子校モデルのインパクト(2)

取材に先立ち、カナダブリティッシュコロンビア(BC)州のカリキュラムを確認するために教育省のホームページをチェックしました。よく編成されていて、コンテンツも充実、しかも誰でもアクセスできるようになっていることに驚かされました。

インタビューでも触れた「Educated Citizen」については、BC州の教育省では次のように表現されています。

( The citizens are )

【帰国生との対話ー4】アピールの重要性

帰国枠大学受験を終えた帰国生が、ヨーロッパのとある非英語圏の国のインター校(IBスクール)に入学した時の話をしてくれました(個人が特定されてしまうほど日本人が少ない国なので今回は国名は伏せておきます)。

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その生徒は入学試験の出来があまりよくなかったために一度不合格となってしまったそうです。しかし、IBスクールがそのエリアでその学校ただ一つしかなかったということもあり、なんとか食い下がろうと、そのインター校に結果について再考してほしい旨を親と一緒に訴えました。その訴えの内容とは、数学のテストで電卓が使えるということを知らされていなかったために思うような点数が取れなかったということ。さらに、日本人が学校にいることが多様性という意味でも学校に寄与するはずだとも伝えたそうです。このあたりは本人というよりも、親の交渉力がきっと強力だったのかもしれません。それが功を奏したのか、先方もその訴えを聞き入れ、その結果、再受験が認められ、晴れて合格できたということでした。

現役東大生 千代田修平の 「Tweet about 東大講義」第5回

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日本史学特殊講義 火曜5限

近代日本の天皇と天皇制   講師:野島陽子教授

 この講義では昭和天皇の政治的人間としての側面について歴史的に考察するという。東大を世界史と地理で受験した私が昭和天皇について知っている知識は恥ずかしくなるほどに乏しい。太平洋戦争のあたりでの天皇で、マッカーサーの隣に立っている写真が印象的、とか、あと戦時中はほとんど神様のように扱われ、極大の権力を付与されていたが、戦後に人間宣言を行い人間となった、とか。ついていけるか心配だ。