9月 2011

光よりも速い物質

 名古屋大など11か国の研究機関による国際研究グループが、「ニュートリノは光よりも速かった」ことを示す実験結果を発表した。  

 事実であれば、「光速は超えられない」とするアインシュタインの特殊相対性理論を覆す可能性がある。現代物理学は、この理論を土台にして築き上げられており、その影響は計り知れない。(読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110924-OYT1T00229.htmより)

 

◆実験結果が本当に信頼できるものかどうか、まだ検証を必要とするのでしょうが、物理学の理論を根底から揺さぶるとすれば、理論は理論で新たにしのぎをけずっていくことになるのでしょう。

◆実験データと理論の関係といえば、相対性理論がブラックホールの存在を予言し、その後観測によって理論の正しさが証明されたという話があります。今回の実験結果は逆に理論に修正を迫るものとなる可能性があるわけで、現実を観測する技術がそれだけ進化しつつあると言えるのでしょう。

上智大学の海外就学経験者入試 志願者数は減でも・・・・

◆9月18日(日)、上智大学の四谷キャンパスで海外就学経験者入試が実施されました。

◆早稲田大学や慶応義塾大学の帰国生入試と異なり、海外の学校を卒業していなくても、海外に滞在した年数によっては日本に戻ってきてから5年以上経過していても受験資格が得られる試験制度だけあって、帰国生関連の入試としては、数多くの受験生が集まります。国内の高校の制服を着た生徒もたくさん見受けられました。

◆上智大学では、カトリック高校に通う生徒対象のAO入試も同日に実施されています。こちらのAO入試は、前日の17日にも英語の試験と面接が実施されており、18日は英語以外の筆記試験と面接が行われました。

◆上智大学のホームページには今年の出願者数が発表されています。昨年度初めて入試を実施した看護学科は、今年は志願者数が大きく増え、14名(昨年は1名)、他に昨年より志願者数が増えた学科は、英文(29→31名)、心理(38→47名)、社会(38→43名)、社会福祉(23→26名)、ドイツ語(5→8名)、フランス語(18名→21名)、ポルトガル(4→10名)で、他の学科は横ばいか減少でした。全体の志願者では702名→638名と、大きく減少したように見えます。

かえつ有明中高「クリティカルシンキング」の深化

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◆9月10日に実施されたかえつ有明の説明会を取材してきました。同校が以前から取り組んでいる<クリティカルシンキング>(CT)はさらに深化しています。

1)サイエンス科とCT

◆教科横断的な知を目指すかえつのサイエンス科が<クリティカルシンキング>をプログラムの根幹に据えていることは、すでに別のブログで紹介しました。→新しい学習プログラムの試み7

◆そのサイエンス科が中心となって昨年から行っている入試が「作文入試」です。説明会では教頭の石川先生が「作文入試」の狙いや受験生に求められる力、また今回の体験授業で扱うテーマについて解説をされていました。