3月 2014

カレッジボードとカーン・アカデミーの提携

College Boardは、2016年に予定されているSATの変更に伴い、Khan Academyと提携して無料のSAT準備教材を提供することを発表した。
  参照記事→ College Board and Khan Academy partner to provide free SAT test preparation for the world

 SAT対策についてはすでに多くのアプリなども出ているが、Khan AcademyのノウハウがSAT対策に活かされることの影響はやはり大きいだろう。日本でも留学を目指す高校生などが当然利用するようになるだろうから、海外進学に活路を見出そうとしている予備校は打撃を受けるかもしれない。

一橋大学帰国生入試 小論文問題

Taxonomy upgrade extras: 

一橋大学の帰国生入試が、一般入試の前期日程と同じ3月25日に実施された。帰国生の受験科目は一般受験生とは一部異なり、日本語小論文が大きなウェイトを占める。今年の小論文の問題を受験生が持ち帰ってきてくれた。

◇問題文の出典は、猪木武徳『経済学に何ができるか−文明社会の制度的枠組み』である。猪木氏の著作は、2008年度の一橋大学帰国生入試小論文でも、『自由と秩序−競争社会の二つの顔』が取り上げられている。経済的な側面に注目しながらも、経済以外の要因を含めて考察する氏の著作は、全学部共通で出題する一橋大学の小論文素材として、うってつけなのかもしれない。設問を抜粋する。

 1 引用部分全体の論旨を、あなた自身の言葉で要約しなさい、(400字以内)
2 下線部(A)に示されたトクヴィルの推論が現代社会に当てはまるか否か、あなた自身の考えを述べなさい。(400字以内)
3 下線部(ア)で指摘されている世代間における消費の「外部性」について、今日の日本または世界において観察される具体例をとりあげ、それについてどのような見解の対立があるか、また、あなた自身はどう考えるかを述べなさい。(800字以内) 

SATが変わる

ニューヨークタイムズによると、2016年春からSATのテスト内容が大きく変わるとのこと。

  参照→A New SAT Aims to Realign With Schoolwork 

Essayのセクションが選択制となり、これまで2400点満点だった合計点が、以前と同じ1600点満点に戻る。高校での勉強を反映できる内容にしようという狙いがあるようだ。

タグ: 

かえつ有明 卒業式−人生の航路を育む教育

Taxonomy upgrade extras: 

かえつ有明では3月1日(土)に卒業式が行われた。今年もまた大学合格実績を伸ばしているかえつ有明であるが、生徒一人ひとりが見つめるのは、もっと遠大なる未来と、この学校で過ごした6年間のかけがえのない思い出であった。

Coursera で21世紀スキルのオンライン教育

MOOC(Massive Online Open Course)で無料のオンライン講義を配信しているCourseraが、21世紀スキルについての講義を6月30日から開始する。コースは、Assessment and Teaching of 21st Century Skillsというタイトルで、メルボルン大学が提供する。

シラバスをざっと眺めてみると、どうやら collaborative problem solving (CPS) がキーコンセプトになっているようである。Collaboration や Communicationが「仲良く協調して」ということなのではなく、異なる物の見方をぶつけあっていく態度なのだということなのだろう。
21世紀型の学びが広がっていくことはよいことだ。