1月 2017

かえつ有明 オープンキャンパスに見る教師力

7月24日に行われたかえつ有明のオープンキャンパスを取材しました。どの授業も盛況で、興味深いものでしたが、特に英語上級クラスのクオリティの高さと教員の層の厚さには驚かされました。

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この日英語上級クラスの授業を担当したのは、Hill先生。オーストラリアの大学で哲学のPhD(博士号)を取得しているとのことです。もともと、Dutson先生が帰国生英語クラスを中心に、TOKスタイルから哲学授業へとかえつ有明の英語教育の幅を広げていった文化がありますから、Hill先生はその方向性を推進する強力なパートナーであると言えましょう。

哲学授業研究ーかえつ有明もう一つのプロジェクト

ここに来て、かえつ有明の動きが軽やかです。これまで帰国生のHonors Classを担当し、絶大な支持を得てきたAlex Dutson先生の哲学授業の方法論をかえつ有明の教育全体に広げる目的で、研究会プロジェクトが動いていました。 

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この研究会の存在を教えてくれた田中先生は、帰国生担当としてDutson先生とタッグを組んで、かえつの帰国生教育の質を外に向かってどんどんアピールしています。そういった活動の結果でしょうか、先週土曜日に開催された帰国生説明会の来場者も昨年を大きく上回りました。それほど注目されているのがDutson先生の哲学授業です。

一橋大学入試問題ー英作文出題傾向の変化

一橋大学の英作文が、ビジュアル型の問題に変わっていました。3つの絵の中から一つ選び、100-130ワードでその絵について説明するという英作文です。

 

 

2014年度までは、ある事実やメッセージを表す英文が3つ挙げられていて、そのいずれか一つについて意見を述べるという形式でした。2015年度には選択する3つの中に一つだけ絵が入っていたのですが、今年の問題では、3つとも全てビジュアルになり、制限語数は20ワード減っています。

かえつ有明ー探究型の学びで今年も東大合格者を輩出

Taxonomy upgrade extras: 

かえつ有明が昨年に続き、今年も東大理科1類に現役合格者を輩出しました。とりたてて東大に向けた進路指導をするわけでもなく、むしろ21世紀型教育を推進する同校が結果的に大学進学実績を伸ばしているのは、生徒のモヤ感を大切に育て、性急に答えを見出すより探究を続けようとする学びの姿勢にあるようです。

 

【2017年中学入試に向けたメモ②】-クリティカル&クリエイティブシンキングに注目集まる

2016年中学入試は、思考力テストがメディアに大きく取り上げられました。答えが一つではないオープンエンドの問いを入試に出題することは、アクティブラーニングを学びの中心に据える学校であれば、ある意味当然の帰結ですから、今後のトレンドになっていくでしょう。逆に言うと、入試問題が思考力型かどうかで、その学校のアクティブラーニング推進の本気度がわかるわけです。

 

【2017年中学入試に向けたメモ①】 グローバル教育の質的変化

2015年度は、21世紀型教育を創る会(21会)の会員校の取材、あるいは首都圏模試センターの講演準備の取材などを通して、私立中高一貫校の新しい動向について色々勉強させていただきました。取材したことは、その都度21会WEBサイトや首都圏模試の講演などで公開してきましたが、年度末ということもありますので、これまでの取材を振り返りながら次年度に向けて自分なりに気づいたことの棚卸しをしておこうと思います。今回はグローバル教育の質的変化についての覚え書きです。

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